inada_haruaki’s blog

愛媛出身21歳大学生が綴る挑戦とつぶやきのブログ。

「今年の目標は?」

 毎年(といってもここ2,3年)、友人にLINEで「今年の目標は?」と聞くのが趣味のようになっている。なっているんだけど今年はまだしていない。

 履歴を検索してみると、毎年元旦になってすぐくらいに「今年の目標は?」と聞いている。すると、短時間で頑張ってひねったんだろうなぁと思われる答えが返ってくる。そして、「今年の目標は?」と聞き返される。当たり障りのない答えを返して、そして年末まで2人とも忘れている。昨年まではこんな感じだったのだ。

 当たり障りのない目標とはどんなものかというと、「特に何もしなくてもある程度達成できたことにできる」目標である。つまり、具体的な数字を使ったり、「できるようになる」「毎日やる」「常にする」などという言葉を使ったりしない。こういう目標を立てると、年末までに明らかに達成できていない可能性が存在しうる。こういう場合に、一年間を無駄に生きたように感じてしまうのが怖い。だから目標を立てるときは形容詞を巧みに使って言葉を紡ぐのだ。すると、年末に振り返った時、自分を否定せずにすむ。

 日本語とは面白いもので、程度を表す言葉や言い回しが非常に多い。例えば、数が少ないことをいうときに、「少ししかない」というのと「ゼロではない」というのでは印象が変わる。目標の達成度合いを表す時でも、「そこそこできた」「ぼちぼちできた」「まあまあできた」「できてないことはない」などという言葉で自分が過ごした一年をほめてあげることができる。

 大晦日には大抵、「今年もいい年やったねぇ」と言う。これは、どんなに辛いことがあったとしても節目節目で気持ちを切り替えるために自分を肯定するという素晴らしい日本文化の象徴であると思う。そして「来年もよい年にしようねぇ」と言うのである。私が立てる曖昧な目標はこれに倣っているから問題ない(ことにする)。

 さて、今年の元旦には「今年の目標は?」というLINEを送らなかった。理由は単純なものである。自分の目標が定まっていなかったからだ。聞いたら聞き返されるのは必定であるから、自分の答えを用意してからじゃないと聞けないと思った。とりあえず三が日を過ぎてから…松の内を過ぎてから…と思っていたらはや11日である。さっさと決めねば。今年はもう残り356日を切っている。今年の約3%はすでに終わったのだ。

 私は3月に誕生日を迎えると21歳になる。夏には大学院の入試があって進路を決めねばならない。そろそろ、適当に生きられる子供気分を卒業せねばなるまい。今年もイベント目白押しだなぁ。

 今年の目標について書いたら何かいいものが浮かぶかと思って書いたが、残念ながら浮かばなかった。


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