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検定を終えて自動車学校に戻りましたら、やはりギアは適切に変えんといかんと言われましてね。もっとちゃんと操れるようになろうねって感じでした。後ろに乗っていた人に聞くと、エンスト寸前で「だめだこりゃ」と思っていたそうですが、切り抜けてびっくりしたそうです。なんでそんなことができたのかなと不思議に思ったんですが、「1ミリの感覚!」のおかげですね。今では私の中の大事な言葉のひとつですよ。
検定を終えてもATの検定が終わるまでは待ち時間でしてね。なかなか長い待ち時間だったんですが、座ってぼーっとするのも嫌だったんで、場内コースの横にあるスペースにいたんですよ。すると、走っている教習車の助手席の窓がすっと空きましてね。「ん?」と思ったらあの先生がすごくいい笑顔で、体の前で腕をクロスさせて首をかしげているんですよ。煽り散らすような顔でしたね。思わず、「まだ分かりませんよ!まだですからね!」と叫んでしまいました。そのあとまた同じ車が来て、今度はマルを作っていたんで「だからまだ分かりませんって!」と半分呆れながら言いました。厳しいけどお茶目で、本当に楽しくて素敵ないい先生でしたね。
結果は合格でした。試験官の先生には「通ってしまいましたねぇ。」と寂しそうな顔で言われたんですが、本気でお礼を述べておきました。待合室で証書や記念品をいただいた後、校長からの話と免許試験受験の案内がありました。晴れて卒業というわけです。一緒に入校した人ともお別れだーと思っていましたら、私以外はみんな高速バスに乗るために高速のバス停までワゴンで送ってもらうらしく、みんなしてぞろぞろ帰っていきました。
私はと言いますと、そのまま愛媛に戻る予定にしていたので駅に向かいました。ちょうどいい高速バスがなかったんですよね。服とかお土産とかで膨れ上がったカバンを持ってさあ歩こうと思っていると、事務員さんが「車で送ってあげるよー」と言ってくださり、お言葉に甘えることにしました。そんなに長くない距離でしたがいろんなことをお話しして、ちゃんとお礼を言って別れました。
後日談になりますが、住民票を大学のほうに移していたためすぐに免許を発行できず、16日にもらった卒業証書を5日間寝かせた後、21日に免許を取りました。今でも私の免許証には「令和03年09月21日」の文字が残っています。免許証をもらってすぐ自動車学校に電話しましてね。ちゃんと学科も一発で通ったということとお礼を伝え、私の免許合宿はめでたく終了となりました。
ちなみに私の免許証の初仕事はその日の免許試験場の帰り、警察署に行って落とした眼鏡を受け取るときの身分証としての仕事でした。